2015 年 9 月 23 日 水曜日
2012年シーズンの新車発表が続々となされているが、気になるのが段差ノーズ。一部というか、全方面から不細工とか、美しくないとか、カモノハシだとかいう声が聞こえてくる。確かに、この段差ノーズはお世辞にもカッコイイとは言えない。
ではなぜ、各車こぞって、この美しくない段差ノーズを採用しているのか。
以下、段差ノーズについてまとめる。
FIAは、安全性を理由に2012年マシンのコックピット前から150mmのノーズの最大高を基準面から550mmに制限。
クラッシュ時のドライバーの安全が考慮され、ノーズの高さが、従来の625mmから550mmに制限がかけられた。それに対して、モノコックの高さは従来通り、625mm。
段差をつけたくなければ、モノコックの高さをノーズの高さに近づければ良いのだが、ダウンフォースを優先するために、このような形状になっている。
例外として、マクラーレンは昨年からシャシーを意図的に低くしているため、段差が発生していない。
他車と接触した際にノーズが他車のタイヤに跳ね上げられる形で宙に舞ってしまう事故を防止するため、ノーズ先端を昨年までよりも低くするよう規則が変更された。
ということで、クラッシュ時にマシンが浮き上がり、たとえば側面から衝突した際に、ドライバーの頭部にノーズがヒットすることが懸念されての規約変更だ。ファンにとって見た目は大事だが、安全性はもっと大事。さらにいってしまえば、ドライバーにとって何より大事なのはスピード。
今回の規約変更による影響でもっとも大きいのはビジュアル面だ、と言われており、空力学上は、見た目ほど影響は無いそうだ。
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