2015 年 5 月 16 日 土曜日
ファイルを保存できませんでした
Excelファイルを保存しようとした時に「ファイルを保存できませんでした」と表示されファイルを保存できないエラーが発生した時の原因と対処法について
現象としては、Excelがファイルを保存する際に何らかのエラーが発生し、保存処理が中断されています。以下に保存処理が中断される原因を列挙します。
原因1:ハードディスクの空き容量が足りない
ファイルを保存するための容量が足りない時に、このエラーが発生することがあります。Excelはファイルを保存する時に、ハードディスク上に一時ファイルを生成します。一時ファイルの容量は保存するファイルの容量とほぼ一致するため、ファイルを保存するためには、保存するファイルの2倍の容量が必要です。ただし、ほとんどの場合
ディスクがいっぱいです
というメッセージが表示されます。
原因2:ネットワークに問題がある
ネットワークに接続された共有サーバー上にファイルを保存する場合、そのサーバーとの接続が切断された場合にこのエラーが発生することがあります。
原因3:アクセス権限に制限がある
Excelはファイルを保存する際に、保存先フォルダ内にランダムな名前を付けて一時ファイルを生成します。その後もとのファイルを削除して、一時ファイルをもとのファイル名に変更しています。ファイルを上書きしているように見えて、実際はファイルの差し替えを行っています。
このように、Excelはファイルを保存する際にファイルの生成および削除を行っていますが、ファイルの書き込み、追加、削除権限が無い場合にこのエラーが発生することがあります。
原因4:ファイル名が制限を超えている
ファイル名はパスも含めて最大218文字です。例えば、c:\works\sample.xlsxの場合、ファイル名は20とカウントされます。以前は保存できていたのに保存できなくなる原因として、共有サーバーのディレクトリ構成変更によってパス名が長くなり、制限が超えてしまうことが考えられます。
原因5:文字数、シート数制限等が越えている
ワークシートのサイズや列の数、行の数など、Excelには様々な制限が設けられています。
編集時に加えた変更により制限を超えてしまった場合に、このエラーが発生することがあります。
原因1~4の対処法
とりあえず今回加えた変更を保存させる必要がありますので、一時的な対処ではありますが、別の場所に保存してみましょう。例えば共有サーバー上のExcelファイルであれば、自分のパソコンに保存してみる、USBメモリ等別のメディアに保存してみる等。
その後、1~4まで順番に原因を特定し、適切な対処を行ってください。
原因5の対処法
Excel2007以降、制限が緩やかになっている項目もあります。Excel2003形式(拡張子が.xlsで終わる)の場合は、Excel2007形式で保存してみましょう。
上記の方法で解決しない場合
Excelブックが破損している可能性があります。以下の方法で新しいブックに内容をコピーすることで解決する場合があります。
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