2015 年 9 月 26 日 土曜日
リソース不足のため、このタスクを完了することができません。選択するデータを少なくするか、ほかのアプリケーションを終了して再度試してください。元に戻さずに続けますか?
Excelファイルを開こうとした時に、「リソース不足のため、このタスクを完了することができません」というエラーメッセージが表示されることがあります。一度ファイルを閉じて、もう一度開いた時にはエラーメッセージが表示されないこともありますが、何度試してもエラーとなることがあります。この問題はExcel98の時代から存在しており、Excel 2003、2007、2010でも報告されています。
ここでいうリソースとは、ほとんどの場合メモリのことを指しています。たくさんのシートが追加されたExcelブックを開こうとしたり、処理の重いマクロが動いていたり、たとえシート数は少なくても、何万行というデータを扱っていたりする場合に、PCのメモリが不足してしまい、問題が発生します。
また、同じファイルを何年も使いまわしている場合に、ファイル内にゴミのようなもの(書式の残骸など)がどんどん蓄積し、一見データ数は少なくても、実はメモリを大量に消費していることもあります。
対処法1:別のファイルでも同じ問題が発生するかを確認
一旦エラーが発生したファイルを閉じて、別のExcelファイルを開いてみましょう。別のファイルでも同じ問題が発生した場合は、PCにメモリが不足していると考えられます。PCのメモリ不足の対処法は様々ですが、メモリ増設、不要なアプリケーションを閉じるなどの対処をします。
対処法2:すべてのアプリケーションを閉じる
対処法1で、他のファイルでは問題が発生しなかった場合、エラーが発生したファイルがリソースを大量に消費している可能性が高いですので、割り当て可能なリソースを増やすか、Excelファイルを軽くするかのどちらかになります。
Excelファイルを修正できればそれが一番なのですが、それが難しい場合、暫定的な対処としては、ほかのアプリケーションを一旦すべて閉じて、PCがExcelファイルを開くことに割り当てるメモリを増やしてみましょう。
対処法3:PCの再起動
これも割り当て可能なリソースを増やす方法として。PCは長時間起動し続けると様々なことにメモリを消費します。自動で掃除されますが、それでもゴミのようなものが少しずつ蓄積します。PCを再起動することで、一旦PCをリフレッシュしてみましょう。
対処法4:Excelへのリソース優先度を上げる
どのアプリケーションに優先的にリソースを割り当てるのかを指定することにより、リソース不足に対処できる場合があります。
対処法5:Excelファイルを分割
Excelブックが重すぎるのであれば、そのファイルを複数のファイルに分割して、1ファイルあたりのメモリ消費量を減らしましょう。
対処法6:書式をクリアする
大量の書式が設定されていることが原因でメモリが不足している可能性があります。不要な書式はすべてクリアしましょう。
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